「家事や仕事で肘が痛いあなたへ| 我慢し続けた肘の痛みが軽くなった 理由」
こんにちは。
やすたけ整骨院です。
「仕事で物を抱えることが多く、うでや肘が痛む」
「最近、手に力が入りにくい気がする」
先日、このようなお悩みでご来院された患者さんがいらっしゃいました。
お話を伺うと、それほど重い物を持つわけではないけれど、とにかく“運ぶ回数が多い”とのことでした。
最初は「そのうち治るだろう」と思い、我慢しながら仕事や家事を続けていたそうです。
しかし半年経っても痛みは引かず、不安を感じてご来院されました。
ご自身でも何とかしようとマッサージをされていたそうですが、
「マッサージ直後は少し楽になるけれど、翌日にはまた痛くなる」とのこと。
とても不安そうな表情が印象的でした。
家事や送迎をこなしながら、お仕事も頑張る毎日。
ご家族を優先するあまり、ご自分の体は後回しになってしまう方は本当に多いです。
そうした生活が長く続くと、知らないうちに体への負担が積み重なり、ある日痛みとして現れます。
「お母さんが元気でいてくれること」
それがご家族にとって何よりの安心です。
今回は、マッサージでは改善しきれなかった肘の痛みが、どのように変化していったのかを分かりやすくまとめました。
ぜひ最後までお付き合いください。
肘の構造について
肘は
・上腕骨
・橈骨
・尺骨
この3つの骨で構成されています。
肘関節は 1 つの関節包の中に 3 つの関節
(腕尺関節,腕橈関節,上橈尺関節)
がある複合関節です。
肘は腕のちょうど真ん中にあり、肩と手首をつなぐ“中継地点”の役割を担っています。
肩の動きを手首へ伝えたり、手首の動きを肩へ伝えたりと、とても重要なポジションです。
そのため、肘の動きがうまくいかないと、肩や手首にも影響が出てしまいます。
逆に言えば、肩や手首の問題が肘に現れることもあるのです。
肘の痛みが起きる原因
肘の痛みは「肘だけ」が原因とは限りません。
① 使いすぎ(オーバーユース)
代表的なのが
● テニス肘(外側上顆炎)
● ゴルフ肘(内側上顆炎)
手首や指を繰り返し使うことで、肘の筋肉の付け根に炎症が起こります。
スポーツだけでなく、デスクワークや家事、スマートフォン操作でも発症します。
特に女性に多い傾向があります。
「重い物を持っていないのに痛い」という方の多くは、この“回数の多さ”が原因になっています。
② 手首・肩からの影響
肘は腕の真ん中にあります。
✔ 手首が硬い
✔ 肩が内巻きになっている
✔ 猫背姿勢が続いている
この状態が続くと、肘にねじれのストレスがかかります。実は、肩や背中の硬さが原因で起こる肘痛はとても多いのです。
③ 筋膜のつながり
腕の筋肉は、指先から肩、さらに背中へとつながっています。どこか一部が硬くなると、その影響が肘に集中することがあります。
「肘を揉んでもよくならない」
そんな場合は、このパターンが非常に多いです。
今回の患者さんの状態
・肘の曲げ伸ばしが痛い
・荷物を持つと痛みが走る
・手に力が入りにくい
来院時のお体を確認すると、
・肩甲骨の内側の筋肉が強く緊張
・手首の可動域が低下(痛みはなし)
・首の骨にねじれ
この3点が特に気になりました。
腕に症状がある方の多くは、肩甲骨の内側が硬くなっています。
ここが動きにくいと、腕全体の動きが制限され、肘に負担が集中してしまいます。
施術内容
・全身のバランス調整
・肩甲骨の可動域改善
・手首の調整
を行いました。
肘自体には、ほとんど触れていません。
それでも施術後には、
「さっきより楽に曲がる」
「肘だけでなく肩や背中も軽い」
と笑顔を見せてくださいました。
肘の痛みは、肘だけの問題ではないことがよく分かるケースでした。
施術と合わせて、自宅でできることを実践していただきました。
1か月ほど経った頃には
「仕事をするのが楽になった」
「料理が早くできるようになった」
と喜ばれていました。
日常生活でできるセルフケア
症状の改善を早めるために、次の3つをお伝えしました。
① 肩甲骨を動かす
肩甲骨が柔らかいと、肘や手首への負担が減ります。
後ろ回しだけで構いませんので、肩をゆっくり10回程まわしてください。
仕事や家事の合間に行うと効果的です。
② 手首のストレッチ
手のひら側が硬くなりやすいので、指先をゆっくり反らせて10秒ほど伸ばします。
呼吸を止めず、気持ちいい範囲で行いましょう。
③ 物の握り方を変える
コップなどを持つ際、親指と人差し指で強く握っていませんか?
親指と人差し指は繊細な動きが得意ですが、力は強くありません。
長時間使い続けると、肘や手首に負担が溜まりやすくなります。
おすすめは、小指や薬指から包み込むように持つこと。小指側は力が強く、負担が分散されます。
握り方を変えるだけでも、体は驚くほど楽になります。
こんな症状は要注意
✔ ペットボトルのフタが開けにくい
✔ タオルを絞ると痛い
✔ ドアノブを回すとズキッとする
✔ 何もしていなくてもジンジンする
これらは肘への負担が限界に近づいているサインです。
早めの対応が、慢性化を防ぎます。
「どこに行けばいいか分からない」
「できるだけ早く良くなりたい」
そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
最後に
肘が痛いと、料理や洗濯、掃除など日常の動作が本当に大変になります。
それでも「家族のために」と我慢してしまう方がとても多いです。
しかし、痛みを我慢し続けると慢性化し、改善までに時間がかかることもあります。
・持ち方を少し変える。
・肩を少し回す。
・体のバランスを整える。
小さな積み重ねが、未来の体を守ります。
今回の内容が、肘の痛みでお困りの方のお役に立てれば幸いです。
(監修:柔道整復師 安武 建)
カテゴリー:ブログ
投稿日:2026年03月05日
